
この仕事を目指した理由
こどもの頃、眠る前に母に絵本を読んでもらうのが日課でした。
あの時の母の声とページをめくる様子が、私の目に耳にそして心に、こびりついています。
「ぐるんぱのようちえん」「たろうのおでかけ」「ぐりとぐら」「空色のたね」
「いやいやえん」「ももちゃんとアカネちゃん」「大きなかぶ」などなど。
なかでも松谷みよこさん作の「ももちゃん」シリーズは
大人になった今でも、読み返すことがあります。
児童書なのに、現実的で。
今で言うシングルマザーが、ふたりの女の子を
現実をリアルに知らしめることなく、育てあげる様が、
ふんわりと描かれています。
この本の底力。
大人になればなるほどジワジワと効いてくるのです。
そうか、あの描写は離婚を意味していたんだ。
あれは、お父さんに他に女性がいたことを指していたんだ、
という具合に。
たくさんの本のページを母と共に、ときには妹も混じりながらめくった日々が
「いつか自分の子供に上手に絵本を読んであげたい」
という私の夢に、繋がっているのかもしれません。